ありがとう8500系
OB06
二子玉川乗務区 区長
柴沼 俊彦

Q1.8500系との思い出を教えてください。
私が、田園都市線の見習い運転士だった1990年。指導運転士から「ブレーキが効いているかはお尻で感じろ」と何度も言われました。
当時は、何を言っているのか理解できないまま訓練を続けていましたが、運転士となり時間が経つにつれこの意味がわかるようになった時、初めて8500系を思い通りに運転できるようになったと思った記憶があります。 ブレーキをかけた時に車内のお客さまにショックがないようにするため、回生ブレーキではなく空制ブレーキを使用。一定速度以下になった時、いわゆるブレーキが抜ける時の「シャーン」という音がとても印象に残っています。

Q2.長年8500系を御愛好頂いたお客さまにメッセージをお願いします。
現在も、たくさんのお客さまにご利用いただいている田園都市線ではありますが、なかには8500系のデビューからご利用いただいている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今では珍しい、車内の扇風機など昔ながらの光景もありました。
47年間ご利用いただいた方に感謝を申しあげるとともに、引退するということを記憶に残していただきたいと思います。

Q3.47年に渡り東急線を支えた8500系にメッセージをお願いします。
私は、あなたに助けられて念願であった運転士の免許を取得することができました。 あれから12年間、雨の日も風の日も、雪の日も黙ってたくさんのお客さまを乗せて目的地まで安全に走ってくれました。
ピカピカの体ではないけれど、床下から一生懸命頑張っている声を聞いて私も頑張ろうと、何度思ったことかわかりません。
しかし、時代の流れで後輩に譲るときが来てしまいました。いつまでも一緒に東急人生を歩みたかったのですが、残念で仕方ありません。
47年間、活躍してくれたあなたに改めて
「ありがとう、お疲れさまでした」。



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