8500系8637Fは、運用離脱に伴い2023年1月25日、晴天の中、長津田車両工場に回送いたしました。これまでのご愛顧に感謝いたします。
■8500系車両 概要
8500系車両は、新玉川線(渋谷~二子玉川園間、現在の田園都市線の一部)と、営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線との相互直通運転の開始に伴う乗り入れ車両として、1975年(昭和50)年にすでに東横線で使用していた8000系車両をベースとして開発されました。 東急線で長年に渡って活躍した8500系車両は、現在残り2編成(2022年4月5日時点)となり、2023年1月に定期運行を終了します。
【車両デザイン】
車体は8000系車両に続きオールステンレスを採用しています。車体側面の下部にはコルゲートと呼ばれるプレス加工された波状の板を貼り付け、車両正面には赤帯を入れたデザインになっています。
【車両の機能】
8000系車両で導入したワンハンドルマスコンを採用、当時としては先進的な車内信号式のATC(列車自動制御装置)を搭載しました。制御機器は、8000系車両から採用されている界磁チョッパ制御式とし、故障時の押し上げ条件を満たすため、先頭車を電動車化して電動車比率を高めた8M2T(8両が電動車、2両が非電動車)です。
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